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 トルーディ・チャコン     女戦闘機乗りの自己奪回戦

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 トルーディ・チャコン……言わずと知れた 凄腕の女性パイロットです。一昨日、3回目を観てきました……。
 その顔には、先祖返りしたかのごとき ネイティヴィティ丸出しの 戦闘の化粧を施し、愛機SA-2サムソン・ティルトローターの両側面にも同じ色の2本線 〔兼 味方どうしの識別用〕 ……。 もう完全に戦士モードになってましたよね。やる気満々 です! なんせ 死ぬ覚悟ができてますからね。 今日は死ぬのにもってこいの日だ! ホカ ヘイ 〔ラコタ語で 「えい、えい、おー」 の意〕 !…ってな感じです。 ホント、しびれました。


 味方と闘って死ぬなんて 思ってもみなかったわ……


 と 半ば呆れたように言い放ちつつも、内心では ワクワクしてるのが観客には解ります。ついに死に場所を得た、という至高の実感でしょう……。戦闘機乗りにとっては、空中戦において散ることこそが 実は本望なのですよ。
 また、理不尽な命令の遂行を断固として拒絶する彼女は、真の意味における英雄です。 そう……自分自身の行動に対する決定権を守り抜いたトルーディは


 兵士にあらずして 戦士なのです!


 兵士は ただ上官の命令に従うだけ……。そのミッションの正当性なんてものは考える必要がないんです。だから、人非人になりきっても 自分に言い訳することができる、「命令されたから 仕方なくやったんだ……それに従わなかったら軍法会議にかけられていただろう」 ってね。
 ……………………。
 まあ、深入りするのはやめておきますけど、戦犯 つまり戦争犯罪人に自らを仕立ててしまうギリギリの選択を、己自身のハートで行なわなかったことへの酬いでしょう。


 その点、トルーディは全くブレるところがない。本当に頼もしいと思います。ホーム・ツリー 〔敵の本拠地〕 にミサイルをぶち込むことを拒絶するは、軍法違反の “罪” により監禁されていたジェイクやグレースたちを解き放つは、敵方に就いて (つまり 寝返って) 参戦するは、もう 思いっきり “裏切り者” なわけです。だけれども 彼女は……


 最後まで自分自身の良心を裏切らなかった……


 これこそが、人間性です! 周囲の人間たちがどうあろうとも、自分だけのモラルを死守するっていうことが……。
 『アバター』 におけるエイリアン男女のヒーローたちは、例外なしに 出自種族に対する裏切り者で、自らの判断と直感に従って 真の人間性を己の手に取り戻す……。
 この孤独な、そして だからこそ崇高な行為が、さんざ理不尽なことをやってきた人類 〔地球人〕 を 辛うじて堕落から救っていると思うんです。


 初っ端から熱くなって スイマセン。ちょっと 頭を冷やして………では、続きをどうぞ……。




最初の感想記事第2回 (鑑賞後の) 記事を読む





トルーディ・チャコン……女戦闘機乗りの自己奪回戦
     じぇいど♪さんへの長すぎるコメント   -

 記事のサブタイトルに 「戦闘機乗り」 という言葉を使いましたけれど、トルーディの操るティルトローターは、自衛のため 最低限の軍備は搭載されているものの、主に軍事以外の任務に使用される輸送機です。 それなのに なぜ 「戦闘機乗り」 なのかといいますと、彼女の履歴がそうであったに違いないからなのです。
 劇中では ジェイクとクオリッチ大佐の軍歴が仄めかされるだけですが、パンドラに送られる軍人は 一人の例外もなしに、「地獄を潜り抜けてきた」 強者ばかりであるはずです。なんせ 5年以上の年月……ということは、膨大な費用をかけて遠方の別星系まで運ぶわけですから、現地で直ぐさま死なれたんじゃ RDA 〔資源開発機構〕 としても困るわけで、人員を採用する際には、徹底的な前歴調査と適性検査を行なって、こいつならば採算が取れる、と判断した人物だけを宇宙船に乗せてるでしょうからね。
 手元の資料からは トルーディの経歴を知ることはできませんが、身のこなしや習癖 〔例えば ジェイクと拳骨を打ち合わせる挨拶〕 などから見て、彼女は明らかに元軍人……たとえ 辞めていたとしても 軍属だったことは確かだと思います。 しかも、そうとう 優秀な兵士だった……。
 で、優秀な兵士の条件といえば、


 与えられた命令を確実に実行できること


 ………………。
 「緑のない」 地球の社会的実情は定かではないものの、枯渇しかけた資源や食料をめぐって いつ果てるとも知れぬ内戦が繰り返されている、と想像するのが妥当だとすれば、前世紀のベトナム戦争などでも決行されていたとおり、ゲリラが潜んでいるであろう森を丸ごと焼き払う、なんいうてミッションは それこそ日常茶飯事なんじゃないかと思います。 まあ、焼き払うべき森など とっくの昔になくなっているのかもしれませんけど……。
 そういうロクでもないミッションに携わることに、トルーディは もうウンザリだった。……願がわくば、彼女が最初の理不尽な攻撃に嫌気が差し、軍を去ったと考えたいところですけどね。
 でも……少なくとも 1回は遂行してしまった、と想像するんです。だから 彼女には、どうしても拭いきれない罪悪感がつきまとってきた……。


  「公式完全ガイド」 アバター 公式完全ガイド 原書 英語版 Avatar: A Confidential Report on the Biological and Social History of Pandora (James Cameron's Avatar) も載せておきますけど、お近くの本屋さんで探したほうが早いでしょうね〕 によれば、ての地球にも見紛う美しい星パンドラにおいて、相も変らぬ自然破壊と略奪行為が繰り返されているという実状は、地球人たちには完全に隠されているといいます。 なので、フィールド・ワーク生物学者のグレーズでならずとも、地球での生活に もう耐えられず、別天地において全てをやり直したいとトルーディが考え・それを実行に移したとしても、なんら不思議ではありません。
 きっと彼女はこの “冒険” を志願したんです。 ところが、到着してみたら……


 なによ、だいぶ話が違うじゃないの!


 って感じたでしょうね。 直感に優れている彼女は、5年以上前に地球で 受けて・見事 パスした数々の適性検査だとか、根掘り葉掘り尋ねられた履歴や 志願の動機などが、実際 どういう目的で自分を使うためのものだったのか、ということを即座に悟ったと思います。
 わちゃー 罠に嵌っちまったよー、って愕然としたかもしれませんね。
 だからといって、もう後戻りはできない……。 仮に地球へ帰ることがあったとしたら、それは死体として返還されるときだけなんです。


 グレースづきの輸送機パイロット、ほとんど専属とも言えるスタッフに納まることは、ロクでもない武力行使の現場から可能な限り 身を離しておくための自衛手段だったのでしょう。 もしかしたら最初は、(軍部においては極めて評判の悪い) オーガスティン博士を ただ利用しようと考えただけなのかもしれません。
 でも、いっしょにフィールドへ出て仕事を共にするうちに、強持ての上司 クオリッチ大佐とも互角に渡り合う この女傑が、実は 心底からパンドラ世界と そこに棲む生物群、そして 原住民のナヴィたちのことを大切に思っていて、それらの科学的価値を実証するという成果を通じて (もちろん 自分自身の関心・好奇心は旺盛にあるでしょうけど) なんとか守りたいと切望していることを知り、賛同と尊敬の念を抱くようになっていく……。
 そこへ ジェイク・サリーがやってきたわけですね。




 パンドラを含めた地球外惑星 (・衛星) の開発を一手に牛耳っている資源開発機構 〔RDA〕 は、地球最大の非政府組織ということになってますけれど、やっていることといえば、百数十年前まで合衆国政府が北米大陸で行なっていた暴虐無人な事業と まるで変わりません。言うまでもないことながら、ナヴィは 要するに 「野蛮なインディアン」 なんです。だから、彼らの生活なんぞ 踏みにじっても構わない、自分たち “文明人” にはそうする資格がある、とでも思っている……。
 なので、いくらトルーディが そうあってほしくない と願っていても、事態はけっきょく 実力行使ということにならざるを得ないわけです。通常は人員・物資の輸送業務に従事している彼女でさえも、敵の本拠地 〔ホーム・ツリー〕 に対する総攻撃には 嫌々ながら駆り出されてしまいます。
 総指揮官の命令の下、僚機たち   こちらは皆 スコーピオン・ガンシップという戦闘機です   が次々とミサイルを発射していく中、発射ボタンを押すか・押さないか、という究極の選択を 彼女は迫られます………


 やめた。 こんなクソッタレな仕事 やれるもんか!


 迷ったかどうか解りませんが 〔若気の至りで 正しいと信じていた?〕、ともかく自分の指でボタンを押してしまった 昔の状況が、さっ と脳裏を掠めたはずです。そして、また同じ過ちを繰り返してしまったら、絶対に自分が赦せなくなるだろう、と実感したんです。
 だから今度は、今度こそは、ボタン・カバーを閉じて、操縦桿を傾け、断固として戦列を離れていく………。
 その瞬間に彼女は、本当の自分自身を取り戻したんですね。




 いったん覚悟を決めた人間は強いです。 もう 怖いもの知らずです。
 ジェイクたち3人の “囚人” を救出するという、明らかに謀反に相当する作戦のイニシアティヴをとったのは 彼女だと思いますよ。心を痛めているだけで行動力に乏しい科学者たちが率先してやった、などというのは まるで現実性に欠けていますから……。


 で、当記事冒頭のセリフ、「味方と闘って死ぬなんて……」 という結末の予感、というか自覚的な役割認識にまで状況は進んでいくんですね。
 すでに (念願の) 自分自身を奪回している彼女は、もう いつ死んでも悔いはないわけでしょう……? 一線を踏み越えてしまったら、後は命ある限り、極限まで自分のやりたいことを押し進めていけます。本性からいって (たぶん) アグレッシヴなトルーディは、内心 思う存分たたかってみたかった……なんのりもなしに戦士としての血をたぎらせたかったのだと思います。
 事態の深刻さに相反して、嬉しかったんじゃないでしょうかね。 わぉー、こういうことがやりたかったんだよー、みたいな……。


 装備においては敵方の標準機に劣っているティルトローターですけれど、強力な磁場が錯綜していて計器の使えない決戦空域は、彼女にとって 言はばのようなもの……。岩礁の配置と潮の流れを知り尽くしているベテラン船乗りのごとく、自由自在に飛び回ることができます。 前に載せた資料によれば、砲弾用のスペースが狭いため 常備されている砲弾の数は 「驚くほど少ない」 そうですから、隊長機の攻撃からジェイク (を乗せたトルーク) を救うために放った弾は、なけなしの武器だったはず……。
 被弾して離脱を図る彼女を仕留めたのは、もちろん (!) クオリッチ大佐にほかなりません。 この人は、過酷な戦場で敵を叩くと同時に できるだけ多くの部下を生き延びさせることが正義だと信じきってますから、逆に、裏切り者を絶対に赦さない……。それはそれで 筋は通ってますよね。
 そんな 決して悪者とは言えない好敵手に討たれるということは、戦士の末期に相応しかったと、私には感じられてならないんです。
 ………………………。


 トルーディの魂が安らかであらんことを………。




    2010. 02. 03 二回休




犠牲精神のモデルを垣間見たい方へ ●ターミネーターとレジスタンス 2 殉死





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Minr Kamti / 亀谷 稔

Minr Kamti / 亀谷 稔

1961年生まれ。
武蔵野美大卒。
建築プレゼンテーション・調理・知的障害者たちの陶芸制作活動補助、といった職を経た後に、2006年7月より創作活動に専念している微細画家 。2007年1月、銀座 - あかね画廊にて初個展。
今現在('08年4月)の描法は、かつて伐採予定地などで行なっていた舞踏を応用した自動筆記法である。
   著書 『全一の展開
         末端の必然』

             奥付より

* オフィシャルサイトにて本の内容をご紹介しております。購入のご決断をされる前に ぜひこちらをどうぞ……。

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