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 散文家の “詩 舞 層”    七~九

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もくじ



(親が仕掛けた反応の型枠……)



(あらゆる世代は老人から……)



(二十歳代には闘死を夢想した……)





し  まい  そう

散文家の “詩 舞 層”





親が仕掛けた反応の型枠
それが刷り込みっていうものだ
七つまでに負わされたパターン
死ぬまで僕らについて回る


益あるなら本当にしめたもの
足を引っ張るものは真の災難
幸にせよにせよ
とにかく持ち駒は一生かえられない


心をいじって何が出来るか……
ハ-ドもソフトも元のままだとしたら
組合せならば変えられるかもしれない
でも OSそのものを一新できはしない


何を快とし 何を不快とするか……
何を欲し 何を避けたがるか……
その反応体系こそが心というものだ
それ以上でもそれ以下でもない


感情を抑圧したからとてそれが無くなるわけじゃない
ただ深みに沈めただけ
沈めたものは浮き上がろうとする
深ければ深いほど強く……


見えなくなったからといって安心するのは危険だ
反動と ぶり返しは 必ずやってくる
疲れきったときや油断したとき
激情が君を呑み込むかもしれぬ


たとえそれに抗うだけの力があっても
消耗するにつれ 君が激情そのものと化す
観察者になりきれ
反応するな


それが無理ならば……
むしろ世界を止めてしまうがいい




親が仕掛けた時限爆弾
それが反復強迫っていうものだ
忘れ去っていた体験が回帰し
抑えきれぬ主観反転がその矛先を変える


ある歳になって激変に見舞われたならば
二親のどちらかがその出所かもしれぬ
君自身と親の年齢差を数えよ
そのとき自分は幾つだったかと……


大抵の親はが子供に
かつて自分がやられたことをする
そうやって感情の辻褄を合わせる
抑圧の連鎖は一方通行の攻撃だ


もしも君に子供がいて
そのうえ避難 ・攻撃をやめられぬならば
その子が孫に同じことをするだろう
種と世代の続く限り……


世代くだれば傾向は強まる
君がやめない限り鎖は切れない
全ての子供は被害者にほかならぬ
だが 自覚なき親は必ず禍の種を蒔く


負わされた性向に抗え
間違っても加害者になるな
同じ苦しみを味わうのは
君まででもうたくさんだ


目次 へ





あらゆる世代は老人から
最近の若者は……と嘆かれてきた
でも そう嘆く主観は何を基準としているか
もちろん自分たちが育った価値観に決まってる


変化を受け入れたくないがゆえの嘆き
いったいそれが何を生み出すというのか
変遷なきところには死あるのみ
それが世界法則というものだろう


仮に悪化の一途を辿っているとするならば
行き着くところは破滅に違いない
だが こうも言えるのではないか
むしろ滅んだほうがいいものだってある、と……


価値や意義は相対的なものだ
あくまで他者世界内関係における……
滅び去るもの失われるものには
必ずそうなるべき理由があろう


過ぎ去っていく在り方を留めようとするのは
大河の流れを堰き止めるようなもの
単に不自然というだけではなく
そもそも物理的に不可能なことなのだ


あなたたちは季節の移ろいを止められるのか
地球を逆に回すことが出来るのか
できると思うならば どうかやってくれたまえ
無理だと知るならば愚痴るのはやめよ


目次 へ



二十歳代には闘死を夢想した
徹底的非暴力の枷から自らを解き放ち
機動隊とやりあって殺されることを……



三十歳代の頃は餓死に憧れた
ヴィジョン クエスト紛いの断食を繰り返し
研ぎ澄まされた意識をもって境界を越えることを……


四十歳代は絶望のうちにあって墜死を目指していた
自覚夢を見たときには努めて高場を探し
真っ逆さまに頭から飛び降りる練習……


もう既に一世紀を過ぎ越し
ついに百二十歳を迎えた今もとむるのは
ただ この清冽な心状のまま果てることだけ


だらだらと長生きがしたいとは思わず
最期の瞬間まで我が意識を保ち
自分の面倒は自分で見られるということを……


病院のベッドに繋がれて意識不明に陥り
生命維持装置に身体だけ生かされて過ごすなど
真っ当な生き物としてのプライドが許さない


地下に閉じ籠もったまま陽光を知らず
全生涯をただ電灯の下だけで
環境維持装置に頼って生きることも また……


だから われは今 こう断言する……
いつ手放すかを決めるのは
命を託された者 自身だ


われはこれから地上へと上り
映像でしか観たことのない あの
われらが父たる 偉大なる太陽に抱かれよう……


    5,600,002,009. 13. 31




目次 へ





*現行文明がこの時代まで持続していることなど到底あり得ない。この詩の詠み手は、何度も何度も滅んでは興った、人類文明のいずれかの下にある (という設定な)のだ。この時代における生活体系の詳細は読者の想像にお任せしよう。ちなみに、赤色巨星化に伴う “体内物質” 放出を通した太陽の重力低下によって、地球の公転周期は現在よりも長くなっている。





    2009. 1. 31 休




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Minr Kamti / 亀谷 稔

Minr Kamti / 亀谷 稔

1961年生まれ。
武蔵野美大卒。
建築プレゼンテーション・調理・知的障害者たちの陶芸制作活動補助、といった職を経た後に、2006年7月より創作活動に専念している微細画家 。2007年1月、銀座 - あかね画廊にて初個展。
今現在('08年4月)の描法は、かつて伐採予定地などで行なっていた舞踏を応用した自動筆記法である。
   著書 『全一の展開
         末端の必然』

             奥付より

* オフィシャルサイトにて本の内容をご紹介しております。購入のご決断をされる前に ぜひこちらをどうぞ……。

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