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『誇大妄想展開領域』 黒のカラーケントに メタリック系ボールペン

誇大妄想展開領域

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 アクセス数アップのための 戦略会議

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    おい、誰だ、こんな風当りの強い場所に浮上しろだなんて、とんでもない招集かけてきたのは……?
    そんなこと言いながら、真っ先に浮き上がってきたのは他ならぬおまえだろう? 他人に文句を言えた義理かよ?
    そういうお前は何様のつもりだ? 俺の真後ろにぴったり付いてきてただろう……ずっとその鬱陶しい気配を感じてたんだぜ。
    ……何様か、って訊かれれば、俺様だと答えるしかないな。俺は好奇心 丸出しにして軽々しく動くような、そんな不様な真似はやらない主義でね。
    何を勿体ぶったこと、ぬかしてやがる。そもそもおまえは、左側 ・右側、どっちサイドの人格なんだ? 主義だのなんだのと ホザイテやがるが、そういう言種は俺たち左側の専売特許なんだぜ。
    へっ! そういうセセコマシイ縄張り根性は、あの“ピアノ弾き”に右手を乗っ取られてからこの方、もう通用しないアナクロ*なんだよ。
    何がアナクロだ、てめえ? 大体てめえら右側の二重スパイが自分たちの領分をそっちのけにして左 気取りを決め込んでたからこそ、あの我がまま女にイイようにされちまったんじゃねえか。
    あいつのバックには癇癪者が控えてること、イイカゲン、お前だってよく解ってるだろう? 俺たちだってあの女の自由にばかりさせたくないのは山々なんだが、下手に手を出すわけにはいかないんだよ。
    ちょっと、我がまま女、はアンマリじゃないの、そなたたち?
    やれやれ、ようやく浮かんできやがったか……。あっ、そうか、解ったぞ! こんな所に呼び出したのはおまえだろう。
    Bingo!





    おおかた出揃ったところで、そろそろ始めると致しましょうか。……で、最初に断わっておきますけれど……いいこと、そなたたち……招集を掛けたのがこの私である以上、議長は私がやらせてもらうということで……?
    あーあ、やっぱりそう来やがったか……。だっから、我がまま女 だってんだよ。……正におまえこそ、何様のつもりなんだ?
    待て待て。この者の力を侮るべきではない。なんせ………
    バックに癇癪者がいる、ってんだろ?
    さよう。……しかもそれだけではあらずして、前面は かの御調子者が固めておる……。
    あの自称 「鍵盤」 野郎か……。この間の会議じゃ、えらくハリキッテ退場していきやがったが、あの後とんと音沙汰ねえじゃねえか?
    それは当然のこと……。あの者は私が完全に取り込んで吸収し、今では私の正に右腕……。
    やれやれ……フットワークのメチャ軽い先鋒に、超強力な援軍、とはね……。そんな堅固な三位一体 組まれたんじゃ、太刀打ちできるわけがない。
    誰か、ネオ役かモーフィアス役 こなせられる奴ぁ、いねーのかよ?
    そんな力量のある奴がいたら、そもそも俺たちの利き腕を奪われなどしまい……。こやつ、もはや止めようがないのだ。議長でも裁判長でも、勝手にやらせるがいいぜ。
    それは、それは、どうもありがとう……。ほかの紳士方もそれでよろしいのかしら?
    致し方あるまい。
    わかったよ。
    まあ、みんながそれでいいなら……。
    僕は初めっから、異議ナーシ。
    …………………。
    結構……。それでは始めましょう。


    共有 記憶域に記しておいたとおり、本日の議題は 「アクセス数アップのための戦略」 ということですが……皆さん、予め きちんとシミュレートしてきましたかしら……?
    ちょっと待て! そもそも、この大それた記事タイトルは、いったい……
    いちいち足を引っ張るべからず。……無論われは、熟考に熟考を重ねた上でこの席に臨んでおる。
    ……それで?
    まず初めに明らかにしておかなければならぬのは、斯様に露出度の高い領域において、どこまで真実を語って良いか、という問題であろうな。
    少しょう表現が曖昧ではありませんか……? 「真実」 の定義をおっしゃって戴けません?
    失礼……左様であったな。……一言で申せば、我われ個々の人格がそれぞれ潜在意識下で発しておる真の呟きを、いっさい包み隠さず有りのまま表わしたもの、ということになろう。
    仮にそれが真実だとして、何故それを語ってはいけない、と……?
    識りて黙せよ……それが生き延びるための鉄則というものであろう。
    なあにを、カッコつけやがって……。
    そうだ、そうだ!
    Boooo, Boooo!
    ちょっと、ちょっと、そなたたち、発言する場合には手を挙げて、議長の許可を得てからにして下さい。
    おいおい、ここは小学校の教室かよ……?
    議長!
    はい、どうぞ……。
    ちっ、この優等生 気取りめが……。
    このオジさんの言ってることは正論だと思います。この場所で話すことは、原則的には、世界中の人たちに聞えてるわけだから、やっぱり、滅多やたらなことは明かさないほうがいいわけで………
    舌足らずのわりには、鋭いことを言うじゃあないか……。で、小僧、おまえは一体どこまでで留めておけば危険じゃない、って考えてるんだ?
    危険……? いや、そういう意味じゃなくて、僕が言いたいのは、どんな読者をターゲットに設定して、どの程度の質の情報を流すか、っていう方針についてです。だって、それを予め決めておかないと、ほら、ここまで読んできてくれた人たちには解るように、ただそれぞれの人格が自分の言い分を勝手に捲し立てるだけでしょ? だとしたら、アクセス数アップだなんて本当にお笑いで、かえってこのブログの品位を落とすばかりだと思うんです。
    えっへん。
    ポリポリ……。
    思いがけないところからとても良い意見が出ました。……この建設的な発言に対して、どなたからか、反論は……?
    基本的には異存はないが、少しばかり補足させてもらおうか。
    はい、どうぞ……。
    広がれば薄められる……この法則だけはしっかり押さえておかなければならぬから、まずは対象読者層を限定するか否かを決めるがよかろう。さすれば、自ずから発言内容とその露出度のバランスが定まってくるはず……。
    ということは、やはり、議論そのものではなくプレゼン枠のほうを先に決めるべきだ、と……?
    さよう。要は斯様なことである……ここまでの議論すなわち描写を、いったい誰が面白いと感じるか、ということなのだ。……各自でシミュレートしてみるがよい……「アクセス数アップ」 なる記事タイトルを見て、まずこのページにアクセスしてきたとしよう……しかして、これを最後まで読んでみよう、更には、このブログにまた後日アクセスしてみよう、と思うか否かは、そこにどんな情報が載せられているかが決め手であろう?
    そりゃ、そうだな。
    であるならば、やはり、如何なる指向を抱く読者を想定し、如何なるサービスを提供するか、が最重要であろう……?
    つまりは、多数派か、逸脱派か……癒してくれるような話か、自覚を高めてくれるような話か……を決めよう、ってんだな?
    もちろん逸脱派だろう。大体 おれたちは一体なんのためにここまで浮き上がってきてるんだ? 海面下の地獄を世に知らしめるためじゃないのか……つまり、大半の自己欺瞞者たちが目をつぶっている、人間という存在そのものの実態について……?
    おいおい、それじゃ、世間人どもの愚痴 ・ぼやきと どこがどう違うんだ? 見苦しいことこの上なし、だろが……。潜在意識の地獄を説くことは、その行為自体が既にして醜いんだよ。
    仮に地獄について語るなら、原罪と救済についても掘り下げにゃなるまい。もしも、胸中をさらけ出しながら辛うじて品位を保とうというアクロバットを望むならばだ、終始 冷静かつ知的な語り口をもって臨まねばな……。
    ほらほら、放っておくと必ずそっちへ行く。小難しいことが全く受け入れられない時世だ、ってことは、書店から 次々もどってくる本 全一の展開 末端の必然 の数で思い知らされてるはずだろが……。
    だったら、自分自身で考えも感じもせずに、ただただ教えや救いを求めてる依存者どもに迎合しろ、ってのか、お前は……?
    いやいや、そうは言ってない。俺が主張してるのは……
    活! そのほうたち、一体いつまでご託を並べておるつもりなのか……? わしには、呆れた読者がこのページから去っていくその後ろ姿が、ありありと目に映るようじゃぞ。
    あっ、そうそう……ベートーベンも 『大フーガ』 を初めて世に出したときに………
    またまた、ベートーベンか、おまえは……?! 今度の個展のBGM、クラシック部門はショパンで行くって決めたことが、そんなに気に入らねえのかよ。そもそも、そのしつこい拘りはどっから来るんだ?
    おいおい、このお目出たい奴に当たって、どうする? 自分がどこにいるのかも解っちゃいないんだぜ。
    だけど、てめえ……いくら “鍵盤 ” がトリニティーに吸収されたからって、何もこいつが音楽道化を引き継ぐこたぁねえじゃねえか……ただでさえやることは多いのによ……?
    だったら尚更のこと、放っておいたらどうなの? この御老体の仰るとおり、もう既に80行近くを費やしてるのに、未だ気の利いた発言はナシでしょ……? これじゃ坊やの言うとおり、アクセス数アップなんて論外だわ。
    だったら、俺は構わず突っ走るぞ。……いいか、こうすりゃいいんだよ……読者の興味を惹きつけておくためにはだな、おいしい話 7割の中に3割の毒舌を混ぜ込んでおくんだ。そうすりゃ、だんだん中毒になってきて、この比率の読み物ナシにはどうにも落ち着かなくなってくる……。
    おっ、なかなか当を得たこと、ホザクじゃねえか……?
    そうだろ? ……議長、続けるぞ。
    どうぞ、どうぞ……。
    ……そこでだ、そのおいしい話ってのはどんな類のものがいいか、ってことになってくる。
    そりゃ、そうだ。是非ともそいつを聞かせてもらいたいもんだね。
    一口に 「おいしい」っつっても、読者の自尊心をくすぐるものもあれば、ヤワい心の琴線に触れて泣かせるものもある……。
    なるほど……。
    ブログを立ち上げて4ヶ月あまり……これまでに投稿してきた18の記事が、どんな類のものだったのかを思い返してみろよ……いいか?……語り手からして人間ではない超難解な一人称短編が6つ、人の主観で描かれているものの、モチーフがあまりにもマニアックでハードルの高すぎるものが4編、少しょう過激すぎる散文詩が3連、夢の論理で場面転換するために読んでて疲れるものと、逆に妄想に走り過ぎてて容易について行けないものがそれぞれ1編ずつ……つまり、全体の8割3分が一般読者向きじゃない、ってことだ。要するに、多くの読者を繋ぎ止めておくのに最適だと俺が踏んでる比率とは完全に逆転しているわけで、これじゃあアクセス数アップなんぞ、とても、とても……。
    じゃあ、お前の意見は、この比率を逆転させろ、っていうことだな……?
    そういうこと……。
    まあ、ブログを始めたそもそもの動機は、オフィシャルサイトへの客寄せなんだから、その見解も尤もだとは思うが……。
    へい、議長!
    はいはい、どうぞ……。
    だからって、心にもない戯言を並べるってのは、どうなのかな……? やってて消耗するだけの仕事なんぞ、ヤッツケ仕事と変わらないわけじゃんか。そげなもん、長続きするわけがないだろ?
    そうだ、そうだ!
    念のために訊きますけれど、「心にもない戯言」 の定義は……?
    あっ、そうか……ええと、例えば……癒し文句だとか、愛の言葉だとか、そういうヤツさ。
    愛の言葉、ねえ……。
    おい、議長。俺たち総体の中で唯一の女として、一体おまえはどう感じてるんだよ……“愛”っていう訳の解んない感情について……?
    どう感じてるのか、って尋ねられれば、何も感じないと答えるしかないわね……包み隠さずに言えば……。
    なんだ、お前も、か?
    当り前でしょう? 詰まるところ、幼少の頃に与えられた持ち駒を増やすことは出来ないんだから……。この殺伐とした自己内世界にあっては、男も女も変わりはしないのよ。
    やれやれ……。
    おい、じいさん、さっきからダンマリを決め込んでるけど、何か言うことはないのかよ……俺たちの中じゃ、あんたがいちばん長くこの牢獄に閉じ込められてるのに……?
    たしかに わしはこの世界が長い。そのほうたちの成長や退行……つまりは権力闘争についても、事の初めからずっとずっと見てきた……。そういう歴史的視点から物を言わせてもらうならば、やはり彼女が申しておったように、持ち駒というものは増えもしなければ減りもせず、ただ持ち手たる人格の間をたらい回しになるだけなのじゃ……原則的には、な。
    ……てことは、変則的な動きもある、と……?。
    さよう。その動きが発現するとき、持ち駒にあらずして人格そのものの出入りが実際に起こる……。
    それじゃ、まるでオカルトじゃねえか。まさか、あんた、霊魂の存在を信じてる、とか……?
    「霊魂」なるものが、そのほうたち自身のごとき独立した自覚意識を意味しているのだとすれば……答えは、否、じゃ。……しかれども、ある一定期間 まとまりをもって持続するエネルギー塊の謂いであるならば、それは確かに存在する……。
    …………。
    おいおい、なんだか話がとんでもない方向へ向かってないか? 会議の議題は 「アクセス数アップ」 なんだぜ。
    まったく解ってねえな、おまえは。こういう話もまた、サービスのうち、なんだよ。この老獪な爺さんは、ちゃんとそこまで計算して喋ってるのさ。
    そのほう、若いくせして目が肥えておるの。正にそのとおり……この話は、言はばエサじゃ。よいか?……人の気を惹こうと思ったら、必ず踏まなければならぬ三つの段取りがある。……一つ、是非ともこの人の話が聞きたいと思わせること……。二つ、何か自分の気に入るようなことを言ってくれるのではないか、と期待させること……。そして三つめは、聴き手の期待に完全には応えずに、物足りないという想いを抱かせること、じゃ。
    ほーら、ほら、だから老獪だ、って言っただろ?
    じゃあ、さっきのオカルト話は、あのくらいのところで止めておくのがベストな訳だな……?
    呑み込めてきたようじゃの……。まさしくあの程度が最適……あれ以じょう語ると、聴き手の中から必ず反発する奴が現われるものなんじゃよ。
    続きは次回をお楽しみに、ってのを可能な限り引き延ばすわけだな……?
    さよう、さよう……。
    ならば、議長……提案がある。
    あら、めずらしいこと……。提案とは……?
    ほかでもない……これまではせいぜい4連作までだったけど、いっそのこと長編を載せたらどうだろう?
    まあ、今までのやりとりからすれば、当然そういう発言は出てくるわね。……では、他の方々の見解は……?
    左脳主導型とはいえ、いちおう俺たちの総体は絵描きなんだから………
    断固、異議あり!
    待て待て、話は最後まで聞こうじゃないか、議長。
    そうだ。そんなにいきり立つほどのことはねえよ。ここ5ヶ月ほどのお前の仕事ぶりには……まあ、悔しいが俺も一目置いてるんだ。……左脳主導型、っていうのは、落ち目になってる俺たちからしてみれば、最後の誇り ・拠り所たる自負なんだよ……それ以上の意味はないんだ。……なあ、いいかげん、戦争はもう止めにしないか? ライト ・レフト、どっちサイドであろうとも、最期の最期は一蓮托生だろ? おまえにとってオイシイ言い方をするなら、そうだな……主導型とは結局、斥候のようなもんだと……そうは思えないか?
    ………………。
    じゃあ、先を続けるぞ……曲がりなりにも絵描きなんだから、本末転倒にならない程度に抑えておくべきだろう。だとすれば、その範囲内で納得の行く作品を、しかも読者の興味を引っ張りながら持続させなけりゃいけない……。それならば、一体どんなスタイルが無難なのか………一人称描写は、語り手の時間速度に絶えず意識を貼り付けてなけりゃならないから、思いのほかエネルギーが要る。はっきり言って、「ボーダーライン」 級の仕事を毎週やるっていうのはキツイだろ? ならば、やはり主観は人間に限定しておいて、しかも三人称で語るのが穏当ってもんじゃないかな。要するに、誰も書かないようなものを、っていうスタンスをそろそろ修正したほうがいいんじゃないか、ってことだ。芸術家 気取りは本職のほうだけで、ってことで……。
    つまりは、手抜きだな……。
    エネルギー配分の見直し、と言ってもらいたいね。
    じゃ、仮に長編の執筆を決行するとして、そのジャンルは……? SFか、ファンタジーか、歴史物か……?
    まあ、エンタメ アクション系は確実だろうな。
    よかろう……その線でシミュレートしてみよう。まずはSFだが………
    ちょっとぉー、その辺りでストーップ! ディテールについて、今つめる必要、全然ないでしょ? だから、議長として宣言しまーす……今日の会議はここまで……あとは各自、次の会議までに構想を練ってきて、できれば梗概ないしはシナリオを提示すること……。いい?
    はーい!


    2009. 2. 28 了




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Minr Kamti / 亀谷 稔

Minr Kamti / 亀谷 稔

1961年生まれ。
武蔵野美大卒。
建築プレゼンテーション・調理・知的障害者たちの陶芸制作活動補助、といった職を経た後に、2006年7月より創作活動に専念している微細画家 。2007年1月、銀座 - あかね画廊にて初個展。
今現在('08年4月)の描法は、かつて伐採予定地などで行なっていた舞踏を応用した自動筆記法である。
   著書 『全一の展開
         末端の必然』

             奥付より

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