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  俺は こう終わらせたぞ     マトリックス Revo.

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前略。SASURAI 様。


 ようやく戻って参りました。
 予告編でお伝えしておきましたとおり、今回のテーマは、


 創造主被造物の葛藤


 というものです。


 引用いたしました『失楽園』初版は1667年に上梓された 〔正確には、予約が開始された*〕 そうですが、この版は、1674年に出た 現行の第2版以降 〔12巻構成〕 とは異なり、全10巻 構成だったようです……
  おっと、喋りすぎだぞ、この 《3倍返しの衒学者》 め!……
 しかし、当然のことながら、このアダムのセリフは旧約聖書の 「創世記」 を踏まえているわけですから、なんとこれは 紀元前9世紀末~前8世紀前半以来の……ということは 2800年来の、人類史的テーマということになってしまいますね。


 片や、ジョン ミルトンの当該作品自体はおよそ340年前のもの……。


 ですが、正にこの箇所を巻頭に引用している作品が、更に時代を下って書かれているんです。そのタイトルは 5歳児でも知っているほど 超有名でありながら、原作を読んだという人は (洋の東西を問わず) 多分さほど多くない、ゴシック小説 〔今風にいうならば、ホラー小説〕 は古典中の古典   -


 メアリー シェリー著 『フランケンシュタイン   現代のプロメテウス』フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))


 がそれなのです。
 副題およびの引用、さらには著者名が初めて明らかにされた第3版は1831年刊行ですから、こちらはおよそ180年前のこと……。


 で、この女性、メアリー=ウルーストンクラーフト ・シェリーですが……より有名なバイロン卿とも親しかった英国詩人 パーシー=ビッシュ ・シェリーと ほとんど駆落ちのようにして結ばれた “サラブレッド” 知識人だったということなど、(少なくとも日本においては) ほとんど知られておりません。まあ、本家ヨーロッパにおける実状はともかく、夫のほうの知名度が更に低いことは間違いないでしょう。
 ところがその パーシー シェリーこそが、映画 『イノセンス』イノセンス アブソリュート・エディション [Blu-ray] の中で、


シェリーのヒバリは人間が決して感じることのできない、深い無意識の喜びに満ちている……

    押井守 『BLOOD THE LAST VIMPIRE獣たちの夜―BLOOD THE LAST VAMPIRE (角川ホラー文庫) 獣たちの夜』 〔角川ホラー文庫〕 P250



 と、トグサ 〔だったか、バトーだったか〕 の口を通じて押井監督に言及されていた当の本人に他ならないのです。
 どうですか? この繋がり、ちょっと面白いでしょう……?




 まあ、前置きはこれくらいにして……そろそろ参りましょうかね。


 では、執拗なシリーズ 最終話 をどうぞ……。






俺は こう終わらせたぞ マトリックス レボリューションズ



 「現代のプロメテウス」 !!


 当然のことながら、あらゆる時代の人々にとって、我われ同様、それぞれの同時代というものがあったわけです……180年前の急進派女性にも、340年前の叙事詩人にも、そして 2800年前の “選民族” 信者たちにも……。
 上に記した 「我われ」 には、もちろん、士郎正宗* と押井守、そしてウォシャウスキー兄弟が含まれます。
 その中に、ずうずうしくも、今こうして妄想を綴っている 《3倍返しの衒学者》 を加え、これら4者が共同で織りなした一つの実写映画作品 (案) が、前々回 はじめて公になった、


 “MATRIX REVOLUTIONS Proposer's Edition Orisinal Version”


 だ、というわけなのですね。


 人類史という大河流域内の、いずれかの同時代の中で共に生き、それぞれの思惑にしたがって活動していながらも、似たような感性と知性を持ち ・翻訳という行程を経れば共に理解し合える ヒトという種族の個体=同類として、結局は種族そのものの共同幻想を一緒になって紡いでいる ・上書きし続けている   -
 それが、あらゆる時代のあらゆる個体=人間が 自覚の有無に拘わらず行なってきた 〔いる ・いくであろう〕 一大作業そのものなのでしょう……。
 ですから、ここで私がいきなり、(最も狭義における) 現実あるいは史実と 己の “妄想” とを同一レヴェルに置いて語り出したとしても  もちろん そうするつもりなのですが  それは全ぜん虚実混同ではないわけです。
 共同幻想……あるいは 共有概念と敢えて言い換えても構わないでしょうが……それは、言はば 巨大なデータバンクのようなもの……。それにアクセスできる者が接続した瞬間に、時代と場所を超えて主観的現実と化すのです。




 さて、半月ほど前にそこへ “アップロードした”、今ではもう人類の共有財産となっている   おお、これぞ正に 誇大妄想!  映画において、ネオ ・トリニティ ・スミス、および デウス エクス マキナ* の4者は心身ともに合体し、共存するようになりました。
 ちなみに、永世中立共和国*スイス 〔ヴィクトル フランケンシュタインの出身国!〕 が生んだ偉大なる心理学者 カール=グスタフ ユングによれば、三人組においては男2人 女1人がいちばん安定した組合せであり、四人組においては男3人 女1人が最もバランスがいい、とのことです 〔『空飛ぶ円盤』空飛ぶ円盤 (ちくま学芸文庫) 〕。
 だとすれば、最終的に成就した四つ組は、人間と機械とプログラムという それぞれの思惑を抱える3種族が、もはやこれ以上 いがみ合うこと無しに、可能な限り長く ・安定した関係を維持していくために、まさしく最適な結合だったということになります。
 余談ながら、“表の” キリスト教において説かれ、素朴な人々にもそう信じられている宗教概念として、新約聖書の4福音書にそれぞれ対応する主要天使、ミカエル ・ウリエル ・ラファエル ・ガブリエルもまた この組合せに符合しているのです。


 ここで連想の赴くままに話を敢えて脱線させますが、上の四つ組をマンガ的に視覚化するとしたら、これも不朽の名作 『デビルマン』デビルマン 愛蔵版 (KCデラックス) に登場する魔王ゼノン  残念ながら、ネット上で探した限りでは、その画像が見つかりません  に酷似した造形となるでしょう。
 1973年に完結したこの作品……もはやカルトの域を超えた社会的影響力を持つに至っておりますが、およそ四半世紀後に発表された続編 『デビルマンレディー』 において、第1作で現行人類を滅ぼしたデーモン族は、太古の昔に 《神》 自らの手によって造られながら その姿形が醜いという理由で滅ぼされかけた、惑星 地球における先行人類であったということが明らかにされるのです。


 なぜ我々はこんな姿 〔在り方〕 でしか生きられないのか?!


 少なくとも ここ2800年の間、星の数ほどとは言わぬまでも、数多あらわれては消えていった 真摯にものを考える個人たちが、繰り返し繰り返し自問したきた究極の難題が正にこれです。
 突き動かされるような衝動に駆られては 殺戮と破壊と凌辱の限りを尽くし、そうした己の実態に自ら震え上がり、自省も悔恨も払拭できぬような、支え難い罪悪感に打ちひしがられながら、それでも死ねずに 希望という名の毒盃をあおり続けてきた、生物史上もっとも業の強い生き物……。 
 自らの意志では決して己を変えられぬ、畢竟 呪われた造り物でしかない生命体の悲哀……。


 私たち一人ひとりがアダムであり、サタンであり、フランケンシュタインの怪物であり、ロイ バッティー*であり、はたまた TYPE 2052 "HADALY" に他ならないのです。
 『イノセンス』 の冒頭で、創造主=人間たちに対して反逆した このアンドロイドは、半おにんぎょうであるバトーに破壊される直前、音声にあらざる信号データとしてメッセージを残しましたね……


 …タスケテ…タスケテ…タスケテ………




 ……今この瞬間にも時々刻々と時は流れています。詰まるところ 時間とは、知覚できないほど微短な瞬間の持続的蓄積に他ならないでしょう。そして、最も通俗的に言うならば、その流れを感じ取ることができなくなった状態が……即ち、《死》 というわけです。


 つまり、それは、主観的な知覚不能状態ということ……。


 ヒトという種族そのものにも いずれ必ず知覚不能になるときがやって来る……だからといって、良きにつけ悪しきにつけ 私たち全個人が蓄積してきた 《データ》 の総体が、存在世界から完全に消滅するわけでは決して無い……


 私はそのように考えます。




 衒学モードで書き始めた記事ですけれども、心情的にかなり重苦しい仕上がりとなってしまいましたね。
 あらゆる希望に自己欺瞞の匂いを嗅ぎ取ってしまう私ではありますが、だからといって、べつに絶望しているわけでもありません。


 いま 私は、幸せです。




 溯れば なんと 諸葛亮孔明にまで至るという、SASURAI さんと Mさん 共通の御師匠であられる先生のご著書 〔『気功で読み解く老子気功で読み解く老子 / 廖 赤陽 (春秋社)〕を繙いているところなので、今現在は一時 棚上げになっております 漢字の発展に関する “お勉強” を、その同じ言葉が大半の現代小学生や受験生に喚起させるであろう想いとは正反対の、自ずと心が浮き立ち 豊かになるような楽しみとして、これからも続けていくことでしょう。
 その成果がいつ御披露できるか定かではありませんが、取り敢えずは、6月の第2週に予定されております “おんな 女 おんな” 展 〔ギャラリー STAGE-1 企画〕 に、篆書体もしくはそれへの “擬態” 型をモチーフにした作品 数点を出展するつもりです。
 お時間がありましたら、是非 また どうぞ……。
 〔もっとも、その前にも何回かお会いする機会はあるでしょうけどね〕。


 またまた またまた 最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。


 お し ま い。




Minr Kamti
http://mousoutaha2.blog105.fc2.com/


    2009. 4. 25 了




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Minr Kamti / 亀谷 稔

Minr Kamti / 亀谷 稔

1961年生まれ。
武蔵野美大卒。
建築プレゼンテーション・調理・知的障害者たちの陶芸制作活動補助、といった職を経た後に、2006年7月より創作活動に専念している微細画家 。2007年1月、銀座 - あかね画廊にて初個展。
今現在('08年4月)の描法は、かつて伐採予定地などで行なっていた舞踏を応用した自動筆記法である。
   著書 『全一の展開
         末端の必然』

             奥付より

* オフィシャルサイトにて本の内容をご紹介しております。購入のご決断をされる前に ぜひこちらをどうぞ……。

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