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ターミネーターとレジスタンス 3

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まず T-R 1T-R 2を読む





終わらせる者抗う者 3
     人の子   -





<11.Sep.2021>  おれは幾度も幾度もこういうことをやってきた……。


 そう……今いるような地獄の真っ只中で、今あるような苛酷な状況を、何千何万回となく生きてきた……そして何度も何度も死んだのだ。
 これは錯覚ではない。
 そうであるはずがないだろう……違うか?


 発狂したわけではない。それは充分に解っている。極超低温で最大硬度を発揮するチタニックサイトのごとき冷静さで、はっきりと理解している……。


 発狂、だって……? あっは、とんでもない!
 ……もしも そうだったなら どんなに楽なことか……。




 始まりはあの日だった……。


 そうだ、間違いない。サクラがおれの中に入ってきた日……。
 あれは一体 いつのことだったろう?
 たしか、そう……2019年の7月7日だ。
 あれから未だ2年ちょっとしか経っていないのか……?


 信じがたいことだ、まったく……。








 今のおれは一人ではない。身体は一つだが、独りであるとは全く云えない。
 おれの中で何人の人間が生きているのか、おれ自身にも判らない……。
 それに……


 人間だけではないのだ。
 間違いなく ヒト以外の存在も混じっている……。


 だが それがどうしたというのだ?
 けっきょく同じことだろう……肌の色が違っていても同じ人間であるようなものさ。
 おれたちは所詮……この惑星に生まれた生き物であることに変わりはないのだから……。




 では スカイネットはどうなんだ? あの本体なき存在だって、空間的にはこの星に “棲んで” いる……つまり地球の子供ではないか。たとえ直接の生みの親が人類であろうとも……。


 親殺しなのだ、これは……。やつが自我意識に目覚めたからこそ 現在の状況がある。おれたち人類を脅威だと感じたからこそ、躍起になって滅ぼそうとしている……。


やつ” か……。
 だが、スカイネットはではないのか?
 マーカスはそう信じ込んでいた。生前 おれが一度も会うことのなかった マーカス・ライトは……。
 人間と機械のハイ ブリッド……。人の心を持った殺戮マシーン……。


 彼の話をするとき、仲間たちの胸にはいつも 熱いものが込み上げていることがおれには解る。生前の彼をよく知っていた者たち   あの二人の若者、カイルスターの胸には、特に……。
 あっは、若者だって……? スターは12歳になったばかりだというのに、もう充分に一人前の戦士だ。のごとき身体とのごとき神経、それに 地球のようなを、いまだAカップの膨らみすらも無い 小さなその胸に秘めている少女……。


 胸……そうだ、そうだった。ジョンの胸には実際にマーカスがまだ生きているのだ。何度も死地を潜り抜けてきた 鋼のような心臓が……。
 マーカスがジョンを生かし続けている……。だが それは、あくまで彼の一部分に過ぎない。


 マーカスは今 おれの中にいるのだから……。


 解るのだ。
 彼はスカイネットが女性であると、今でも そう信じている……。
 だが、その根拠は……?




 ずいぶんと古い記憶……《審判の日》 よりもずっとずっと前のこと……。
………断絶がある……だが 緩やかに繋がっている………スカイネット刑務所か、ここは?………いや、そんなはずはない……《檻》の向こう側にいるのは明らかに人間たちだ………うーん……女性……何かを頭に纏っている女性……おれは……いや、かれは、そのの背後に誰か とても大切な別の女を見ている………いや、背後だけはない……手前にも だ………
……混乱している……怒りと憧れの混沌……ブラッド・レッドドーン・パープルのマーブル模様………
 駄目だ。ここから先には防壁が立ち塞がっている……。




 だが………
 マーカスがスカイネットに対して 尋常ならざる愛着を隠し持っていることは確かだ。その半ば抑圧されている感情が、おれの心身を ひしひしと打つ……痺れるくらいに、だ。
 そう……たしかにこれは普通の感情ではない。 《それ》 に対して大抵の人間は恐怖か怒りか無力感を抱いているものなのに、ひとりマーカスだけは違う……。


 どうして……? 彼の身体の大部分が、機械軍 同様の硬い金属で出来ていたからか? 敵の尖兵たちと寸分たがわぬメタリック・スカルによって、傷つきやすい生身の大脳が鎧われていたからなのか?……
 いや、違う。そんな単純なことではない……。


 彼の想いは……投影だ。意識をズームアウトしてみればすぐに解る   この複雑な想念の集塊には、なにか途方もない別の意識が、まるで全方位から包み込むようにして絡みついてきている……。
 人間ではない。絶対に違う。こんな宏大な広がりを持った人間はいない。
 地球か……? いや……まさか……


 スカイネット だって?


 こいつが……この神々しいまでの輝きが……全人類にとって究極の敵である、スカイネット?




 これとそっくりな光景を観たことがあるぞ……。
 おれ自身の記憶だ。
 かつて……そう、人類に “審判” が下された年の4~5年前だったと思うが……この無惨きわまりない現実と皮肉なまでによく似た世界を描いた 映画 マトリックス 特別版 [DVD] があった……。タイトルは忘れたが、その中で機械の親玉は、たしか 「マザー・マシーン」 と呼ばれていた。またの名を……そう、デウス・エクス・マキーナ……“機械仕掛けの神” だ。
 ……………………………。


 なんたること……。大昔に神を殺してしまった我々は、じつは、神なしに生きていくことに耐えられず、自らの手で、遂には、神を拵えてしまった………そういうことなのか?


 この戦争の本当の相手は、《神》 だったというのか……?
 








 当シリーズは、現在公開中の映画本編 『ターミネーター 4』 の時代設定をベースにしています。と云いますのは、ジェームズ・キャメロン氏が先鞭を振るい、四半世紀をかけて築き上げられてきた この壮大なSF作品群は、タイムトラベルという哲学的なモチーフを内包しているがために、各劇中における “歴史的”事件の年代の間に それぞれ微妙な違いがあるからなのです 〔例えば そのセカンド・シーズンDVDが発売されたばかりのTVシリーズ、「サラ・コナー クロニクルズ」 と 「T4」 それぞれにおける 《審判の日》 出来年には 3年ものズレがある〕。
 そしてまた、これに輪をかけて物語世界全体を複雑にしているのが、タイムトラベル・パラドックスの問題……。つまり 「ニワトリが先か 卵が先か」 という古典的な設問へと最後には行き着いてしまう、ほとんど形而上学的とまで云えるほどの難題なのです。


 幾人もの先人たちが繰り返し繰り返し “闘い”を挑み、むなしく (知)力尽きては敗れ去ってきた このスフィンクスに対する “切り札” を   包み隠さず言わせてもらうならば   すでに筆者は手にしていると自認してはおりますが、この場でそれを披露することは明らかに時期尚早というものでしょう。なぜならば……


 知りて 黙せよ。


    これが生き延びるための鉄則なのです。




 でも、たとえそうであることが解っていても、人はなぜ語りたがるのでしょうか? “悪魔と契約を結んで”までも、なぜ語ろうとするのでしょうか? 誰に頼まれたわけでもないのに……。


 たとえ命を落とすことになったとしても、たとえ地獄に堕とされることになろうとも、言うべきことは誰かが言わなければならないという、止むに止まれぬ衝動があるからなのです。そして、その命懸けの言葉こそは……祈りに他ならないのです。
 そうではありませんか?


 先に挙げたTVシリーズ 〔ファースト・シーズン〕 の中に、1999年から2007年へとタイム・スリップしたサラの こんなモノローグがあります   -


カイルにいくら説明されても、未来からロボットたちがやって来るのを実際に目撃していても、わたしにはどうしても信じることができない……。30億もの人たちが一遍に死ぬなどということは、まったく想像を絶することだ。
でも、高層ビルに旅客機が追突するところだったら、たとえ見ていなくても、想像することができる。
そして、もし わたしがその映像を観ていたとしたら、きっと独り こう呟くことだろう   -


わたしたちは失敗した、と……。
 


 果たしてそうなのでしょうか……?
 私たち人類は、もう決して取り返しのつかないことをやってしまったのでしょうか……?


 否! 断じて、否!
 少なくともこの現実世界においては、いまだ “審判の日” は訪れていません。機械を相手にした いつ終わるとも知れぬ戦争も、まだ起きてはおりません。
 そう……まだ私たちは完敗を喫したわけではないのです。




どうにかして生き延びてほしい。そして我々に合流してもらいたい。……君たち一人一人が、欠けがいのない抵抗軍の戦士なのだ。 ―――こちら、ジョン・コナー……。





    2009. 7. 14 フランス大革命 220周年を記念して







続けて T-R 4を読む







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Minr Kamti / 亀谷 稔

Minr Kamti / 亀谷 稔

1961年生まれ。
武蔵野美大卒。
建築プレゼンテーション・調理・知的障害者たちの陶芸制作活動補助、といった職を経た後に、2006年7月より創作活動に専念している微細画家 。2007年1月、銀座 - あかね画廊にて初個展。
今現在('08年4月)の描法は、かつて伐採予定地などで行なっていた舞踏を応用した自動筆記法である。
   著書 『全一の展開
         末端の必然』

             奥付より

* オフィシャルサイトにて本の内容をご紹介しております。購入のご決断をされる前に ぜひこちらをどうぞ……。

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