FC2ブログ
『誇大妄想展開領域』 黒のカラーケントに メタリック系ボールペン

誇大妄想展開領域

Wild Fancies, but………

Funny and Intellectual

スポンサーサイト

原画販売
オンラインサービス






上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
. FC2ブログランキングへ 人 気 ブ ロ グ ラ ン キ ン グ へ

クリック お・ね・が・い    こび 媚 こび いたします。





  クロウト受けするSF小説を    書くための7つの秘訣

原画販売
オンラインサービス






まず中編を読む



 前回は神話的性質の重要性を説いた。


 ワケワカンナイ であろうか?
 ……そうかもしれぬ。現代社会は いっけん神話などとは無縁のごとき様相を呈しているのだから、それは無理もないことだ。
 では、もう少し解りやすく説明しよう。


 翻って問うが、神話とは何か?
 「神の話」 と書く……ということは、文字どおり 神々に関する物語、ということだ。難しく考える必要はない。


 神話に登場する神々は、我われ人類の祖先 (および その天敵) であるということも既に述べた。これがヒント……というよりも、全てはこの事実に尽きるのだ。
 要するに神話は、人類総体が保有している集合無自覚意識の内部にある潜在記憶なのである。個人の潜在記憶とそのメカニズムは一緒だから、偏執性もあれば、トラウマだって存在する (ちなみに 無自覚意識とは、いわゆる “無意識” のことだ。以降、筆者はこの言葉を使うことにする)。


 ここまで述べれば 神話性の顕現がいかに重要であるか、が明らかだと思う。個人に置き換えて考えてみてほしい。潜在意識の内部に過剰なエネルギー (リビドー) を持って潜伏している事柄を解き放つ (自覚化する) ことは、神経症など 心の病を治療・解消する常套手段なのだから……。


 さて、前置きはこれくらいで充分だ。現代神話の創造に取り掛かるとしよう。




クロウト受けするSF小説を書くための
7つの秘訣







6.視覚・聴覚をはじめ “五感言語”を総動員する   

 視覚は感覚機能の主要言語……。
 聴覚は感情機能の主要言語……。


 前者の 「感覚」 の中には当然 視覚も含まれるわけだが、かつて樹上生活者だった我々の祖先が、見通しの利く平原に降りて暮らすようになって以降、視覚が主要知覚手段となったために、現代においては 他の感覚機能を牽引する役目を果たすようになっているのである。
 赤系の色は暖かさ・温かさを、青系の色は寒さ・冷たさを感じさせる……
 美味そうな食べ物やその写真を見ると、唾液が分泌される……
 鋭利な物を向けられると、身がむ……
 などが その実例だ。 むろん これらは条件反射である。体感・味覚・触覚において、過去に上記のような体験をしたことが全くなければ、離れた場所から これらの刺激を目撃しても、そんな反応は起こらない。


 ヒトが森の中で……樹の上で生活していた頃、主要知覚手段は 視覚ではなく聴覚だった。それゆえ現在でも、周囲からの情報を得る上で、重要な役割を果たしているのである。触・味・嗅の三覚とは異なり、聴覚と視覚は 距離を隔てた場所からの刺激を感知することができる。食物を手に入れるにせよ、敵を避けるにせよ、命を維持するには 遠くから速やかに察知できなければならない。つまり、生き延びるためには最重要な機能なのだ。
 では、なぜ聴覚は (感覚ではなく) 感情を喚起させるのか?
 人が成長していく過程で、複雑な感情が芽生え始める時期と、言葉を急速に覚えていく (むろん耳を通じた話言葉だ) 時期とが一致しているからである。
 語気の強い人には不安を感じ、おっとり喋る人には安心感と親しみを覚える……
 テンポと強さを激変させるような音を聴くと気持ちが落ち着かず、大音響であってもリズムが安定していれば (和太鼓など) 安心して聴いていられる……
 メジャー (長調) の曲は明るく楽しげ、マイナー (短調) は悲しげ……
 これらは必ずしも条件反射ではない。生まれる前 子宮にいた頃の潜在記憶だけではなく、本能由来の反応もおそらく含まれているのだろう。


 以上のごとく、視覚および聴覚からの刺激は、生物としての我々に多様な反応を起こさせる。実際の体験ではもちろんのこと、読むことを通じても同様なのである。 ならば、これを利用しない手はあるまい。
 すでに例は挙げてある。色や形を可能な限り具体的に (ただし冗長にならない程度に) 描き込み、読者の身体に (正確には潜在意識に) 擬似反応を呼び起こすのである。
 音に関しても具体性が要求されるが、勘違いしないように……擬音表現を多用するべきだ と言っているのではない。これに関しては、さらに実践的な例をいくつか……


 「ようやくエンジンがかかった」 ではなく、「ダムが決壊するような轟音とともに ようやく……」
 「ハッチの扉がゆっくりと開いた」 ではなく、「……が、錆びついたトロッコを無理やり動かすような音をたてながら ゆっくりと……」
 「その宇宙港には強い風が吹いていた」 ではなく、「……には、金切り声をあげる魔女が四方八方から襲いかってくるようなような 強い風が……」


 ……といった具合だ。






7.話の辻褄を完璧に合わせる   

 締め括りとして、このことも絶対に忘れてはならない。つまり、全編を通じて一貫性を堅持する、ということだ。ストーリー内容もそうであるし、個々の状況や位置関係、さらには登場キャラクターたちの言動 (性格の表われ) に至るまで、全てに辻褄が合っている必要がある。
 上記6項目を考慮して出来上がった、部分的にはどこを読んでも “素晴らしい” 作品であっても、以前かかれていたのと同じ物や空間が まるで異なる外見・配置をもって再登場してきたり、全キャラクターの性格がそれぞれコロコロと変わったりしたのでは、ただ単に読者を苛立たせるだけだ。書き上げた作品は、それを読まされる側になって入念にチェックしなければならない。
 矛盾していることが許されるのは、あなたが意図的にそうするときだけである。ミステリー調のSF作品で 犯人がうっかり本当のことを漏らす、などといった例がこれに相当する。意図的に行なうのだったら、むしろ矛盾に気づいてもらったほうがいい場合だってある。まあ、ケース・バイ・ケースであろうけれど……。


 本当に出来のよい小説を読むとき、読者は物語を体験するのである。
 我々が生きている現実世界では、あらゆる物事がそれぞれの必然性を体現しつつ 関わり合い、それでも全体として辻褄が合っている   それと同様のことなのだ。ただし……


 全てを語り尽くさない


 ということも また、大事な要件の一つなのである。読者に想像する余地を残しておく……あるいは、を提供する、ということも、また……。




 これで秘訣は伝授された。
 あなたは、自らが創造する世界の神である。
 上記7項目をフォローしていさえすれば、あとは ナンデモアリなのだ。思い通りの世界を創造するといい。


 最後に断わっておくけれど、実は、出自文化に拘束される必要など全くない。何を今さら……と攻めること無かれ。 既に刷り込まれてしまっている個人神話を どの程度まで受け入れるか、という最終選択は、他ならぬ あなた自身の潜在意識が行なうことなのだ。


 さあ、キーボードに十指を乗せよう。肩の力は抜いておくように……。意識と身体は連動している。2時間 休みなしに入力したくらいで肩がギンギンに凝るような書き方では、読んでいても肩が凝るような小説しか書けないだろう。
 意識は張り詰めさせながら、身体は極力 リラックスさせておく   これが良い仕事をするための秘訣である。 ここで一回、深呼吸だ。 では……


 自分だけの神話をあなたの中から紡ぎ出せ!












    2009. 11. 15 完結




ゼロから考え出すだなんて……
と凹んでいる方へ
●レッグマジック エクササイズが長続きする
真の秘密

●コヨーテたちの遠吠え





. FC2ブログランキングへ 人 気 ブ ロ グ ラ ン キ ン グ へ

クリック お・ね・が・い    こび 媚 こび いたします。





トラックバック

http://mousoutaha2.blog105.fc2.com/tb.php/77-c3b09341

 | HOME | 

   

人 気 ブ ロ グ ラ ン キ ン グ へ

応援クリックお願いします。

OFFICIAL サイトへ

過去記事更新記録へ

Appendix

Minr Kamti / 亀谷 稔

Minr Kamti / 亀谷 稔

1961年生まれ。
武蔵野美大卒。
建築プレゼンテーション・調理・知的障害者たちの陶芸制作活動補助、といった職を経た後に、2006年7月より創作活動に専念している微細画家 。2007年1月、銀座 - あかね画廊にて初個展。
今現在('08年4月)の描法は、かつて伐採予定地などで行なっていた舞踏を応用した自動筆記法である。
   著書 『全一の展開
         末端の必然』

             奥付より

* オフィシャルサイトにて本の内容をご紹介しております。購入のご決断をされる前に ぜひこちらをどうぞ……。

Calendar

« | 2018-11 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

Categories

Recent Entries

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。