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“裏切り者” の敗者復活戦      ジェイク≒マーカス・ライト

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 先週 ついに 『アバター』 を観てきました。もちろん 3Dバージョンです。


 いやあ……途轍もない作品ですね、まったく。 未だ1月半ばですけれど、2010年度の最高傑作は これだ、と断言しても間違いはないでしょう。
 まあ、封切られたのは昨年の中旬ですから (少なくとも日本においては)、実際のところは 「2009年度の」、ということになるのでしょうが……。


 って、思いっきりテンション上がってますから、「ターミネーター」 がらみの「強い女性」 論は……すいません、モチベーションが低くて とても書けたものじゃありません。
 なので、前回 予告いたしました続編は1回お休みさせて戴いて 〔果たして1回だけで済むのでありましょうか?〕、この衝撃的超大作について、できるだけ壮大に……いや、そうじゃなくって、可能な限り 冷静に自論を展開していきたいと思います。


 ちなみに、「なにみえ」 の読者さんたちは 既に本作をご覧になったものと見なしまして、ネタバレなんぞ微塵も気にせず、ディテールまでガンガン突っ込んでいくことに致します。
 どうぞ 悪しからず……。








“裏切り者” の敗者復活戦 ジェイク≒マーカス・ライト
     じぇいど♪さんへの長すぎるコメント   -


 ここに名を挙げたマーカス・ライト っていうのは、『ターミネーター 救済』(「T4」) に登場する最重要キャラクターの一人で、あろうことか (!)、サム・ワーシントンが演じてるんです。
 大まかなキャラ設定を述べておきますと、21世紀の初頭に死刑に処された このタフガイは、死の直前、かのサイバーダイン社に献体することに同意します。……それから十数年の歳月が流れ、「T4」 の物語現在である 2018年 (の たぶん秋) に、再び目覚めて 荒廃した核戦争後の北米大陸を放浪する 羽目になる……。
 ところで、この不老の “浦島太郎” ……脳と心臓以外は全て機械で出来ており、外見は “生前” の彼自身とクリソツなんですが、機能上は紛う方なしのターミネーター……。更に念の入ったことには、本人も自分がそんな身体であることを初めは全ぜん 知らないんですね。
 そんな 人間と機械のハイブリッドが、一体いかなる目的で生み出され、選りにもよって ジョン・コナーのもとに立ち現われることになったのか……? 結果だけを言うならば、全てはスカイネットが仕組んだ巧妙な罠で、将来 人類を勝利へと導いていく “救世主” ジョンを自らの中枢部へ おびき寄せるという策略に、マーカスは自覚なしに利用されていたというわけなんです。
 そういう意味において、彼は “裏切り者” なんですね、否応なしに……。


 ところが 当のマーカスにしてみれば、冗談じゃなかとよ、あんた、そげなこつ おれはぁ、知るか、くさん、というわけで、バリバリの戦士モードになって、なんとしても ジョンを守るぞ! ってな具合に命懸けの反撃に転じる……結果、スカイネットの目論見を粉砕してしまうのみならず、その中枢部を徹底的に壊滅させるまでの大成功を収めてしまうことになる……。 つまり、敗者復活戦に見事 勝利するんですね。


 ここまで読んで戴いただけでも マーカスとジェイクの類似性は一目瞭然だと思いますが、まだまだ それだけではないんです。


 ジェイクがアバター・プロジェクトに関わることになったのは、双子の兄 トミーがミッション発動の直前に殺されたからですので、言はば 実兄の身代わりとしてその後の生を体験していくわけです。
 実は、マーカスも そうなんですけれど、彼の場合は 事情がもっと錯綜していて、(劇中でその詳細は明かされませんが) 実の兄 (と2人の警官) を殺害した罪によって、冒頭で申し上げたとおり、死刑に処せられる……。
 その点、彼にとっての兄さんは、ジェイクにとってのトミーとは違い、悔恨と自己弾劾の象徴となっているんですね。その証拠に、自分は救済されるに価しない人間だ、と考えているマーカスは、処刑決行直前の懺悔辞世の言葉を残すことも、いっさい拒絶する……つまり、そうやって自分自身を断罪するんです。
 ところで、死刑囚とは一体なんでしょうか? ……一般市民の有する権利を全て剥奪され、ただを待っているだけの この “極悪人” たちは、いわゆる人権というもの持つことだけを 辛うじて許された、人非人すれすれの存在です。つまり、人間とケダモノの、文明的な生と 野蛮な死の、“ハイブリット”なんです。 そう……まるでアバターのような……。


 未知の世界 パンドラの森を彷徨っていたジェイクは、危ないところを原住民の女戦士ネイティリに助けられ、彼女の部族の下へと導かれます
『Blair Williams in 2018』  自分の見知っていた2003年までの世界とは隔絶した 荒廃の様相きわまりない無人の荒野を放浪していたマーカスは、ブレアという戦闘機パイロットに出会い、彼女の属する抵抗軍前哨基地 〔そこのリーダーがジョン・コナーに連れていってもらいます
 その旅の途上、暖をとるために抱き合った際に、相手の胸に頬をあてたブレアは   -


 あなたは強い心臓を持っているのね


 と呟きます。 ネイティリも全く同じ言葉を ジェイクに向かって言ってましたね。
 「T4」 に関してはネタバレさせないように、詳細は述べませんけれど、マーカスのハートは物語のラストで決定的な意味を帯びてくるんですが、その際のモノローグ 〔ナレーション〕 において 彼は   -


 人間は部品の集まりでもなければ 単なるプログラムでもない
 強い心が人間を創るのだ


 と結び、一旦は諦めていたセカンド・チャンスを、彼自身の 《救済》 を、遂に己のものにするんです (劇場で3回、DVDで1回 観ましたが、このシーンでは いつでも嗚咽が漏れてしまいます)。


 マックG という監督が作った この第4作ジェームズ・キャメロン監督のお墨付きをもらっていることからも解るとおり、素晴らしい作品ですよ。 その前作たる 「T3」 の設定を踏襲している部分はありますが、そちらを観ていなくても 全く問題なく物語世界に入り込めます。
 もしも まだ ご覧になっていなかったら、是非どうぞ……。




 さて、そろそろ ジェイク・サリーのほうに話をフォーカスしていくことに致しましょう。
 ちなみに 「サリー」 は Sully なので、女族長のサラ 〔Sarah〕 とは無関係のようです。
 その一方で ジェイクは、ジェイコブ 〔ヤコブ〕 から来ているはずなので、キャメロン監督の象徴的意図は明白だと思いますよ。ジェイコブは、前回も言及したアイザックの息子……たしか 7人兄弟の末っ子だったと記憶しています。 つまり、聖書象徴学的にこじつけるならば、サラの孫ということになりますね。
 末っ子の例に漏れず、この青年は父親にとって大のお気に入り……最も祝福された息子なんです。 となると 当然、兄たちの反目を買うことになるわけで、神話や小説で繰り返し繰り返し描かれてきたとおり、家と故郷から追放されてしまいます
 結果、当時の先進国家 エジプトに辿り着き、そこに定住して、やがては王の信頼を得るに至り、政府高官だったか アドバイサーだったか、とにかく重用されるようになるんです。要するに、他民族の社会に帰化し そこで大成功を収める、ということですね。
 話が前後してしまいましたが、彼が未だ流浪の旅にある途中、ひとつのヴィジョンを授かります   天から光り輝く縄梯子が下がっていて、そこを美しい天使たちが登ったり降りたりしている、という……。これが有名な “Jacob’s Ladder” ですね。
 なので ジェイクは、この世のものならざる情景を垣間見ることのできる 幻視者というわけなのです。


 ついでに 双子の兄 トミーについても勝手な憶測を展開しておきますと、この名は 「トーマス」 でしょうから、イエス・キリストの12弟子の一人にえているとすれば、懐疑派あるいは偏屈者の象徴なのかもしれません。ジェイクとは違って科学者だった、という設定ですから、それほど的外れではないでしょう。
 イエスが復活した際に そのことを容易には信じられず、師匠の脇腹に開いた槍傷を見せてもらって 初めて納得した、というトマスは、まるで実証主義的科学者を先取りしているような、当時の基準から言えば かなりの “石頭” だったみたいですね。




 今回はこれくらいにしておきます。最後まで おつき合い下さいまして、どうも ありがとうございました。
 次回は、『アバター』・「ターミネーター」 などと限定せずに……


 ジェームズ・キャメロン作品で燦然と輝く 強い女性たち


 と題しまして、ネイティリやサラに加え、『エイリアン2』 に登場したエレン・リプリーなんかについても 考察を展開していきたいと思ってます。 どうぞ お楽しみに……。
 ところで、お気づきでしょうか……当のリプリーを演じていたのは シガニー・ウィーバー……『アバター』 でグレース役を熱演していた女優さん 〔「2」 以来 23年ぶりの顔合わせ〕 に他ならないんです!




    2010. 01. 18 続




マーカス・ライトについて もっと知りたい方へ ●ターミネーターとレジスタンス 3 人の子





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Minr Kamti / 亀谷 稔

Minr Kamti / 亀谷 稔

1961年生まれ。
武蔵野美大卒。
建築プレゼンテーション・調理・知的障害者たちの陶芸制作活動補助、といった職を経た後に、2006年7月より創作活動に専念している微細画家 。2007年1月、銀座 - あかね画廊にて初個展。
今現在('08年4月)の描法は、かつて伐採予定地などで行なっていた舞踏を応用した自動筆記法である。
   著書 『全一の展開
         末端の必然』

             奥付より

* オフィシャルサイトにて本の内容をご紹介しております。購入のご決断をされる前に ぜひこちらをどうぞ……。

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